あなたの命は奇跡
何よりも『あなたが大切』だということを忘れないでほしい
本の紹介みたいになってしまいますが、生きていく上で大事にしたいこと全てに通ずる本なので紹介させてください。
命を大切にするとはどういうことなのか。
とても大切なことなのに、立ち止まって考えることがなかなかないですよね。
この本の著者内田美智子さんは助産師として
“いのちの現場”からわかった大切なこと
を生命の誕生におけるリアルな現場を知る助産師だからこそ感じられる視点で綴られています。
生まれない命があること、産んだ後に亡くなってしまうお母さんがいること、私たちの想像を遥かに超える壮絶な現実がたくさんあることを知っているからです。
だからこそ言える‥
あなたのいのちは奇跡
奇跡である命をどう生きていますか?
健康を当たり前だと感じているときや何不自由なく好きなことができているときには、自分の命をどう生きるかなんて看護師をしていながらもきちんと向き合って考えたことはないに等しい状況でした。
卵巣ガンを患ったことはあまり周りには伝えていませんでしたが、それでも大切な家族や信頼する友人の存在はとてつもなく大きく有難い存在でした。自分の痛みに寄り添い、困ったときにフォローしてくれる人の存在、ガンと知っても変わらず関わり続けてくれる安心して暮らしていくだけのお金や住まい。健康なときには、日々たくさんの恩恵を受けていながら、それらに守られているという幸福には気づきにくいんですよね。
食を通して病気が治ったなんて言うと大抵の方がびっくりしますし、「私には無理」「高いオーガニック食材や調味料なんて買えない」と実際私自身が思っていました。「食べたいものが食べられない人生なんて絶対に嫌」とかなんとか言ってました‥ww。
そんな私もガンになってはじめてきちんと向き合うことができました。
医療機関で命の現場で看護師として働きながらも、自分自身の命を大切にしていなかったことを痛感しました。
「病気は神様から与えられたギフト」
この言葉は本当に実感しています。
おそらく、病気を乗り越えた方なら皆同じように実感されていると思います。
ガンという普通であれば、死を連想するような状況であり、痛みや苦しみなどもちろんなかったわけではありません。それでも私にとっては本当に大切なことに気づくための素敵な贈り物であり、様々な状況から救い出してくれた人生にとってかけがえのない一大イベントでした。
そしてまず変えたのは食です。何を口に入れるかは本当に大切なんです。
以下引用です。
食べることは、生きること
子どもたちが性行動を起こすには理由があります。
「お母さんは命がけであなたを産みました」内田美智子
そんな思春期の子どもたちと十年以上かかわり、「食」にたどり着きました。
子どもたちの「性」と「生」と「食」のつながりが見え始めました。
家庭の食卓がみなさんの心と体を育てます。
食べることをどうでもいいと思っている人は、
生きることをどうでも良いと思っていませんか?
性を大切にしようと思えば、生が大切になります。
性教育は生教育です。生を大切にすれば、食が大切になります。
生きることは食べること、食べることは生きることです。
「性」と「生」と「食」はつながっていたのです。
食べること、生きること、生まれることは全てがつながることで意味をなし、良いようにも悪いようにも影響します。子どものことに限らず、老若男女誰しも生きていく上では必要なことです。
昨今の現代社会における問題の多くが「食」がいかに大切かを見つめ直すことで解決へと導かれると私は信じてやみません。
納豆ご飯とお味噌汁
私は一切記憶にないのですが、家族で初めて行ったファミリーレストランでショーウインドーに飾られた色とりどりのメニューのサンプルを眺めながら、
「ひろみは何食べたい?」という母に
「納豆ご飯とお味噌汁〜!」
と当たり前のように幼い私は言ったそうです。可愛すぎかよ♡
ファミリーレストランでは普通はお子様ランチですよね?
だけど、お子様ランチによくあるメニューもよく考えると、大人が勝手に考えて与えただけの選択肢に過ぎないことがわかると思います。当時の幼い私にとっては「納豆ご飯とお味噌汁」がご馳走だったんです。いや、もしかするとファミリーレストランのメニューに「納豆ご飯とお味噌汁」という選択肢があれば、お子様ランチなんかよりも人気メニューになるかもしれません。
‥という冗談は置いといて(いや、結構本気)。
子どもは何が良いのか、カラダが喜ぶのか、きっとわかっているんだと思うんです。
でもその選択肢を渡すのは私たち大人にしかできない。
子どもは与えられた中から選ぶことしかできません。
まずは私たち大人がいのちを大切にできる人になる必要があるんだと思います。
私の今の食生活の定番はまさに幼い私にとってのご馳走だった”納豆ご飯とお味噌汁”。
当時、我が家は兼業農家を営んでおり、自家製米から出るクズ米を利用して自家製味噌を作っていたそうです。幼い私じゃなくてもご馳走のお味噌汁ですよね。
世の中に当たり前に流通し、市販されているものがどんなものか知れば知るほど愕然とします。”食べられるものないやーん”となってしまった時期も正直ありました。
でも大丈夫。安心して食べられるものは山ほどあります。情報が溢れる今は、何がよくて何が悪いのか知ろうと思えば、調べられる手段も山ほどあります。ただ、知識を増やして増えた選択肢の中から今までの選択を変えていくだけです。
このままいまを変えなければ、あなたの未来は変わりません。
逆を言うと、今を変えれば、未来はより良いものに変わるということです。
今を変えると決めさえすれば、あっという間に変わります。私が実証済みです。いや、病気を克服された多くの方が発信する情報の全てが物語っています。
そしてさらに、未来ある子どもたちへ命のバトンをつなぐということ。
16歳のための、いのちの教科書
本来、この書籍はサブタイトル通り、思春期の中で性というものをはっきりと自覚した頃の子どもたちに向けて書かれたものではあります。これから素敵な大人へと成長を遂げる子どもたちへのたくさんのメッセージが、遅ればせながら、ガンを患うことでやっと気づけた私の胸にも突き刺さります。
また、私事ですが著書の内田美智子さんとなんと母校(国立小倉病院附属看護助産学校)が同じという奇跡的なご縁も発覚し、さらに奥深く突き刺さります。
さらに私事ですが、本当は助産師さんにもなりたかったんです。「生命の誕生」という本当に奇跡としか言いようのない場面に立ち会うことってなかなかできないことですから。これまた運よく産科のある手術室勤務だったので、緊急オペとして帝王切開という出産の機会に立ち会うことも稀にあり、殺伐とした手術室の中で弾けんばかりの産声を聞く瞬間は、なんとも言いようのない神聖な空気に包まれて癒されていたことを思い出します。
さらにこの書籍の中で
「いずれ一人で生きていく君たちへ」
と題して挙げられた一人で生きていくための条件は‥
- 健康は自分で守る 心と体の健康は、これまでは誰かが守ってくれてました。でもこれからは自分で守るんだよ。
- 経済的自立をすること 親はいつまでもいないよ。
- 恋をするなら、幸せになるような恋をしようね。
- 夢や生きがいを持つこと
- 家事ができること。絶対必要です。
- ご飯を自分で作れること
- 自分ができないことをしてくれた人に、感謝する。
私は自分の子どもは産めないけど、私にできることとして、未来ある子どものいのちが喜ぶことをしていきたいと思い、こうしてつたない文章ではありますが、これからの選択を変えていけるきっかけになれたらという想いで発信をしています。また、この書籍を通して「いのち」と「性」へのメッセージを思春期を迎える子どもたちはもちろん、若者やその親世代、親になったばかりの方々など、全世代の人に感じてもらえたら自分のカラダは自分で整えることができる方は間違いなく増えていくと信じています。
私の母はいまだに私の誕生日をとても祝ってくれます。
いつもフライングして喜ばせにきます。
いつまでも子どもは子どもなんでしょうね。
本当に有難いことです。
ですが、せっかくなので今日は‥
この場を借りて、40数年前の今日、命がけで産んでくれた母に感謝の気持ちを述べたいと思います。
私は今なら胸を張って言えます”奇跡である命を大切にしている”と。
お母さん産んでくれてありがとう。
今、私はとても幸せで満ち溢れています。
有り難くいただいた命を一生懸命に生きています。